トップ > 原価計算入門

図解 原価計算入門

⑥:加工費&完成品原価の計算


材料費の次は加工費の計算です。

ここでは、加工費の計算とともに完成品の原価の計算まで、
(図の赤枠部分)を対象として説明します。

総合原価計算方式で計算することとします。




   

材料数量、材料単価は、材料費の計算で求められている
ものとします。

加工費及び完成品原価を算出するためには、右図の黄色の
値を把握する必要があります。

・実績工数-:「a」を「イ」に加工するのに要した実績工数
・賃率:一時間当たりの時間単価
(会社によって、レート、チャージ、ローディングなどと
呼ばれています)
・完成数量:「イ」の完成数量
・仕掛数量:月末時点で製造工程に残った仕掛品の数量

仕掛数量は、加工進捗度別に把握します。

加工進捗度とは、製造工程に投入された材料が完成品を100%
とした場合にどのくらい加工されているかを表す割合です。
あらかじめ製造工程に、
・0%・・材料のままで全く加工されていない状態
・50%・・材料が完成品に対して半分加工されている状態
・100%・・材料が完成品に加工が完了している状態
のように仕掛数量把握ポイントとして設定ます。






   


××××年9月度の実績が、右図のようであったとします。

先ず、月初仕掛品、月末仕掛品がないケースを考えます。

加工費の計算は、実績工数×賃率で行います。
この場合、160h×1,000円=160,000円 となります。

直接材料費は、500kg×500円=250,000円 です。

直接材料費と加工費の合計は、410,000円 です。

これは、××××年9月度に製造工程に「イ」の製造のために
投入した費用です。
(製造原価もしくは投入高と呼びます)

月初仕掛品、月末仕掛品をゼロとしているので、この投入高
がそのまま「イ」の完成品原価(出来高)になります。

完成品原価を完成品数量で割ると、単位当たりの完成品原価
(この場合は1kg当たりの完成品原価)が算出できます。










   
 

---------目次--------

①原価計算とは
②原価計算の目的
③原価の構成、計算の手順
④原価計算の方法(個別原価計算と総合原価計算)
⑤材料費の計算(月次総平均法)
⑥加工費&完成品原価の計算
⑦計算の順序
⑧製造間接費の配賦(1/3)




 


原価管理システムProSeeについては、こちらのページもご覧ください