トップ > 原価計算入門

図解 原価計算入門

⑧:製造間接費の配賦(1/3)


原価計算を行なうにあたっては、発生費用を科目別、部門別に把握する(そのしくみを整備する)必要があります。

その期間(例えば、XXXX年3月)に発生した費用は、
   ・販売費及び一般管理費:販売活動、一般管理活動に要した費用。技術研究に要した費用を含む
    と
   ・製造費:製造に要した費用
に分類します。

製造費には、
   ①製品(=製造番号/組番号)に直接的に関係づけられるもの ⇒ 製品に直課

     ・直接材料費:製品に対して出庫処理を行なうことにより把握する材料費
     ・外注加工費:協力工場に材料を無償支給し、協力工場で加工、組立後、製品として仕入れる際に、協力工場に支払う加工代金
     ・直接経費:製品との関係が明確な経費(製造番号/組番号で発生処理をした経費)

   ②製品に直接的には関係付けられないもの(製造間接費と呼びます) ⇒ ルールを決め、製品に配賦
があります。

一旦ここでは、①の製造費はおいておいて、販売費及び一般管理費と②の製造費(製造間接費)について考えます。

 

費用は、その性質による分類⇒科目と、負担部門という考え方で把握します。
集計した表のイメージは、右図の通りです。
通常これを「部門費集計表」と呼びます。







斜線のところには、数字がはいりません。
従って、「部門費集計表」は、右図のように 表現することもできます。
要するにその費用を負担した部門によって 製造費か販売費及び一般管理費か
が決まります。

費用の科目の分類、負担部門の決め方は、 会社の実情に応じ決定します。

 


 
上記のように科目をつくったとすると、その負担部門は、
例えば、
   ・給料は、それぞれの部門に人が所属しているので、その部門の負担にする
   ・減価償却費は、建物は(だいたいの)面積割合で按分する、機械装置は、設備別に負担部門を決める
   ・電気は、メーターで使用実績をとり按分する
などのように考えます。
これらは、個々の経費の支払データ(支払伝票)を作成する時、または、振替(仕訳)伝票などによって処理します。


原価には、このように把握した部門費のうち製造費だけを算入します。
販売費及び一般管理費は、原価にはいれず その月に発生した費用(期間費用)として処理します。

   
原価は、製品(=製造番号/組番号)毎に計算します。
製品(=製造番号/組番号)は複数ありますので、 何らかの基準で
配賦することになります。


<配賦基準の例>
人の作業時間
設備の稼働時間


製造費のなかの給料など人に関する費用は、人の作業時間で配賦、
減価償却費、電気・瓦斯・水道料など設備に関する費用は、設備の
稼動時間で配賦などと、費用の特性によって複数の配賦基準を使用
する方法もあります。



   
   

---------目次--------

①原価計算とは
②原価計算の目的
③原価の構成、計算の手順
④原価計算の方法(個別原価計算と総合原価計算)
⑤材料費の計算(月次総平均法)
⑥加工費&完成品原価の計算
⑦計算の順序
⑧製造間接費の配賦(1/3)




 


原価管理システムProSeeについては、こちらのページもご覧ください